車体広告するのに規制はある?種類と違反した場合の罰則を解説
車体広告は、ビジネスやプロモーションにおいて効果が期待できる手段とされています。ただし、実施する場合は法的な規制が存在するので注意が必要です。違反すると罰則が科される恐れがあるため、事前に規制内容を把握しておきましょう。この記事では、車体広告の規制や、違反した場合の罰則について解説します。
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目次
車体広告の規制
車体広告の規制は以下のものが挙げられます。
- 屋外広告物条例
- 屋外広告業登録
- 道路交通法
- 著作権法
- 民法
それぞれ解説します。
屋外広告物条例
屋外広告を行う際には、「屋外広告物条例」に従う必要があります。広告塔や屋上看板・野立看板・広告幕・プロジェクションマッピング・張り紙・電柱・立看板など、屋外での広告活動全般を規制しており、車体広告もその1つです。
また、車体広告を行う際には、原則として自治体の許可が必要です。許可を得ることなく掲出または表示した場合には、罰則が科される恐れがあります。運転者の注意力を著しく低下させる広告物や、運転に影響が出るような発光する広告物は制限されています。規制を遵守し、適正な広告を展開することが重要です。
屋外広告業登録
屋外での広告物の設置に関しては、屋外広告物条例に従うだけでなく、屋外広告業登録が必要です。基本的にカーラッピング専門業者であれば登録をしていますが、新規で参入した印刷業者や個人の施工業者は登録していない可能性があるので注意が必要です。
屋外広告業登録を受けていない業者は、広告の取り付け工事をしてはいけません。広告の取り付けを登録していない業者に依頼した場合には、外すことを命じられる可能性があります。車体広告する際には、カーラッピングの施工をする業者が、屋外広告業登録を受けているかどうか確認するのが重要です。
道路交通法
車両の運行に関する法律である「道路交通法」は、車体広告にも影響を及ぼします。例えばアドトラックなどの広告宣伝は、事前に所轄の警察署に道路使用許可の申請をしなければなりません。また、デザインは運転者の視界を妨げたり、注意力を散漫にさせたりしないようにする必要があります。
著作権法
車体広告のデザインについては、「著作権法」を理解しておく必要があります。著作権とは、著作物によって得られる利益を、著作権者が適正に受けることを目的としている法律上の権利のことです。つまり、他人が権利を持っている著作物を使用するには許可が必要になります。著作権の侵害を避けるためには、自社のオリジナルのデザインを広告に使用するか、著作権者から許可をもらいましょう。
民法
屋外広告は多くの人の目に留まるため、公序良俗に反したり、肖像権の侵害になったりしないように注意する必要があります。侵害した場合には、賠償責任を負うリスクがあるため、広告に使用するデザインは、よく検討した上で採用しましょう。
車体広告の規制に違反した場合の罰則
車体広告の規制に違反した場合には、罰則が科される恐れがあるため、事前にしっかりと把握しておきましょう。無許可で広告を表示し走行した場合には、除去命令が発せられます。また、自治体によって罰則は異なるものの、30万円以下または20万円以下の罰金などが科されるかもしれません。車体広告を打ち出す際には、ルールを把握し、条例を遵守しましょう。
車体広告の規制を把握しておきましょう
車体広告は、走行しながら宣伝できるため、多くの人の目に入り、高い広告効果が期待できます。しかし、規制が多くあるため、事前に把握しておき、遵守しなければなりません。規制に違反した場合には、除去しなければならない他、罰金が科されます。自分でルールを理解することに加え、業者が基準を満たしているか確認した上で依頼することが重要です。
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