カーラッピングの折り返しとは?折り返しを行う理由と施工方法を解説
カーラッピングの施工には、折り返しが大切です。折り返す技術によっては、仕上がりに大きな差が出ます。とはいえ、折り返しの作業がどういった意味を持つのか分からないという方も多いのではないでしょうか。そこで本記事では、カーラッピングの折り返しを行う理由と、その施工過程について詳しくご紹介します。
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目次
カーラッピングの折り返しとは?
カーラッピングにおいて折り返しとは、フィルムをエッジや隙間などに折り返して貼る技術を指します。英語では「wrap overlaps」といいます。とても繊細な作業であるため、技術が未熟な職人が行ってしまうと、フィルムが剥がれやすくなったり、見た目の仕上がりが不自然になってしまったりする可能性があります。美しく仕上げるためには、知識と経験、さらに高い技術力が必要です。
カーラッピングの折り返しを行う理由
カーラッピングの折り返しを行う理由としては、以下の3つがあげられます。
- フィルムを車体に固定するため
- 見た目のクオリティをよくするため
- 車体を保護するため
ここでは、それぞれを詳しく紹介します。
フィルムを車体に固定するため
折り返しを行うことで、ラッピングフィルムを車体にしっかりと固定することができます。基本的にフィルムの剥がれは、端の部分から発生しやすい傾向にあります。折り返しを丁寧に行うことで、剥がれを防ぎラッピングを長持ちさせることが可能です。
見た目のクオリティをよくするため
折り返しには、見た目のクオリティをよくする役割もあります。端から元の塗装が見えることがないよう、フィルムをしっかりと折り返すことが大切です。端の処理が美しいと、ラッピングを施しているのが分からないくらい自然な仕上がりになります。
車体を保護するため
折り返しを行うことは、車体を保護することにもつながります。特にパーツの端の部分には、小さな傷がつきやすくなっています。折り返しを丁寧に行うことで、車体を摩耗から守ることが可能です。
カーラッピングの折り返しの施工過程
カーラッピングの折り返しは、以下の施工過程で行われます。
- クリーニング
- フィルムの貼り付け
- 切り取り
- 加熱
- 折り返し
- フィルムの固定
クリーニング
まずは、丁寧に車体のクリーニングを行います。汚れやちり、ほこりなどが残ってしまうと、フィルムがしっかりと定着せず、折り返し部分から剥がれてしまいます。ワックスに含まれている油分などもしっかりと取り除くことが大切です。
フィルムの貼り付け
クリーニングが済んだら、フィルムの貼り付けを行います。折り返しの部分も計算した上で、フィルムが十分に車体全体を覆うように貼り付けを行うのがポイントです。
切り取り
余分なフィルムを切り取ります。折り返し部分を計算した上で、余裕を持たせて均等な幅になるように切り取ります。
加熱
フィルムは、熱を与えることで柔らかくなり、形状を変化させられる特性を持っています。適度な熱を与えながら、車の形状に合わせて丁寧にフィルムを合わせます。
折り返し
フィルムが熱で自由に伸び縮みしやすい状態の時に、折り返しを行います。エッジ部分や部品同士の隙間は小さく、丁寧に作業を行うことが必要です。折り返し部分が均等であるか、シワが発生していないかに注意しながら、少しずつ作業を進めていきます。
フィルムの固定
最後に、折り返したフィルムを固定させて完了です。フィルムが日光やエンジンの熱によって再度伸び縮みして剥がれてしまうのを防ぐため、場合によってはポストヒーティングと呼ばれる熱処理が行われる場合もあります。
カーラッピングの折り返しには高度な技術が必要!
本記事では、カーラッピングにおける折り返し技術について、その目的や作業工程について詳しく解説しました。折り返しの処理をうまく行うことで、見た目が美しく仕上がるだけでなく、フィルムを剥がれにくくすることにもつながります。技術力に定評のある業者に作業を依頼してください。