トラックの全塗装とラッピングの違いは?メリット・デメリットを紹介
トラックのデザインを変更する方法として、ラッピングと全塗装の2つが主流です。それぞれに特徴やメリット・デメリットがありますが、最近ではラッピングが注目を集めています。本記事では、両者の違いを解説し、ラッピングをおすすめする理由も紹介します。
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目次
ラッピングとは
ラッピングとは、特殊なフィルムをトラックのボディに貼り付けてデザインを施す方法です。従来の塗装とは異なり、塗料を使用せずにフィルムで覆うため、元の塗装を傷つけることなくデザインを変更できます。
ラッピングのメリット
車両をラッピングするメリットは、以下の通りです。
- 手軽にデザインを変えられる
- コスパが良い
- 原状回復が容易
- ボディを保護できる
それぞれの内容を、見ていきましょう。
手軽にデザインを変えられる
ラッピングの最大の魅力は、デザインの変更が簡単にできる点です。フィルムを貼り替えるだけで、短期間で新しいデザインを楽しむことができます。全塗装のように色を固定するわけではないため、将来的なデザインの自由度が広がる点がメリットです。企業ロゴや広告などの更新も手軽にできるため、季節やイベントに合わせたデザイン変更もスムーズに行えます。
コスパが良い
ラッピングは、全塗装に比べて費用を抑えられる点が魅力です。特に、大面積の施工や複数台のトラックに同じデザインを施す場合、コストパフォーマンスが非常に高いです。また、施工時間が短いため、車両をすぐに使用できる点も経済的な利点と言えます。初期費用と仕上がりのバランスが取れた方法です。
原状回復が容易
ラッピングは、剥がすだけで簡単に元の塗装に戻せる点がメリットです。全塗装と違い、後から色やデザインを変更したい場合にも手間がかかりません。また、フィルムを剥がして元の状態に戻せるため、トラックの売却時にも価値を損なわないのが特徴です。手軽さと柔軟性を兼ね備えています。
ボディを保護できる
ラッピングは、車体の塗装面を紫外線や小傷から守る保護フィルムとしての役割も果たします。特に、長期間の使用で起こる色あせや劣化を防ぐ効果が高いです。また、飛び石や汚れなどからも塗装を守り、車両の外観を長期間美しく保つことができます。メンテナンスの負担軽減にも役立つ方法です。
ラッピングのデメリット
ラッピングのデメリットは、以下の通りです。
- 一部のみのラッピングが難しい
- 専門的な技術が求められる
詳しく見ていきましょう。
一部のみのラッピングが難しい
ラッピングはトラック全体を一体感のある仕上がりにするのが得意ですが、部分的な施工は難しい場合があります。特に、曲面や細かい部分では綺麗にフィルムを貼るのが難しく、不自然な仕上がりになることもあります。
専門的な技術が求められる
ラッピングの施工には、高い専門技術が必要です。フィルムを均一に貼り付けるためには、曲面や凹凸にフィットさせる技術が求められます。また、適切に施工しないとフィルムの浮きやシワが発生し、見た目のクオリティが大きく低下します。そのため、信頼できる業者に依頼することが成功の鍵です。
全塗装とは
全塗装は、トラック全体を新しい塗料で塗り直す方法です。もともとの塗装を完全に覆い、新しい色や質感を与えることができます。これは、長期間にわたって使用されるトラックや、外観の完全なリニューアルを目指す場合に最適な方法です。
全塗装のメリット
全塗装のメリットは、以下の通りです。
- 耐久性が高い
- 質感が自然
- メンテナンスがしやすい
それぞれの内容を、見ていきましょう。
耐久性が高い
全塗装は塗料を直接車体に塗り込むため、フィルムを貼るラッピングよりも耐久性に優れています。紫外線や雨風による影響を受けにくく、長期間にわたり外観を維持できます。
質感が自然
自然で滑らかな質感塗料が車体にしっかりと密着するため、ボディ全体に統一感のある仕上がりを実現できます。また、光沢やマットな仕上がりなど、さまざまな質感を選べるのも特徴です。
メンテナンスがしやすい
全塗装は、塗膜がしっかりと定着しているため、汚れや傷がついても部分的に修復することができます。例えば、小さな傷であればタッチアップペイントで簡単に目立たなくなります。また、定期的に洗車やワックスがけを行うことで、美しい状態を長く維持することが可能です。
全塗装のデメリット
全塗装のデメリットは、以下の通りです。
- コストが高い
- 施工に長時間を要する
- 元の塗装色に戻すことが難しい
1つずつ、解説します。
コストが高い
全塗装の大きなデメリットは、コストの高さです。塗料自体の価格が高いうえに施工に時間と労力がかかるため、費用が大きくなりがちです。また、高品質な仕上がりを求めるほどプロの技術が必要となり、さらにコストが増加します。
施工に長時間を要する
全塗装は工程が多いため、施工に時間がかかります。下地処理、塗装、乾燥など、どの工程も丁寧に行う必要があるため、数日から1週間以上車両が使えなくなります。商業用トラックの場合、長時間の施工期間は業務に影響を与える可能性があるため、スケジュール調整をしておきましょう
元の塗装色に戻すことが難しい
一度全塗装を行うと、元の塗装色に戻すのは非常に困難です。新たな色を塗り重ねる場合でも、元の塗料との相性や重ね塗りの制限があるため、デザイン変更の柔軟性に欠けます。変えられないことを前提に、長期的な視点で慎重に選びましょう。
トラックのデザイン方法はラッピングがおすすめ
特に企業ロゴや広告を扱う車両にデザインを施したい場合や、トラックのデザインを頻繁に変更したい場合、コストを抑えたい場合は、ラッピングが向いています。トラックのデザイン方法を検討する際には、ぜひラッピングを選択肢に入れてみてください。